◆2025(令和7)年度 共通テスト現代文について
共通テスト直前期になりました。今回は、国語で現代文の大問が新たに追加され、それに伴い、国語は従来の80分から90分になります。大問が1つ増えたのに、試験時間は10分しか伸びていません。なぜでしょうか?
少なくとも大学入試センターによる試作問題A・Bを見るかぎり、受験生が10分以内で解けるとは思えません。
(まあ、時間が十分にあって、落ち着いて解けば、中学生でも解けそうな程度の問題であり、てきぱきと事務仕事をこなすような要領のよさを発揮できる人なら、10分以内で解き切ることも可能だろうとは思います。しかし、それが大学入学後の基礎学力として求められていることなのでしょうか。不可解ですね。)
なんとか大問3を解くための時間を15分確保することができればよいでしょう。それには、一方では、大学入試センターの方で、旧来の現代文2題、もしくは、国語4題の量的な縮小をしてくれているのではと期待され、他方では、受験生の方で、テスト開始とともに旧来の大問4題をさっと見通し、量の減少がなされているかどうか確認してから解きにかかれば、少しは落ち着いて対処できると思います。
大問3・実用的文章の問題は、「予想問題」などであれこれ対策を立てるものではなく、むしろその場での頭の使い方(要領のよさ)、判断力を問うものです。練習して覚えたりパターンを身につけて解くものではないということです。評論・小説・古文・漢文を正しく速く読み解き、15分残して落ち着いて解く、という対応が望ましいでしょう。共通テストの本試・追試の過去問題を使い、時間をはかって75分までで解く練習をしておきましょう。
共通テストのページに「チェック項目のPD」Fをアップロードしましたので、参考にしてください。それでは、健闘を祈ります。