解答例

現代文と小論文に関する「解答例」のページです。

「解答例」の理念
テスト本番において、受験生自身が独力で、制限時間内に制限字数内で作成しうる解答の理想形。

国語科の教員や予備校講師が数時間もかけて作成したような「模範解答」は、そもそも作成した当人自身、試験時間中には書けないでしょう……。

もちろんそれは、授業・講義の準備を30分や40分ですませるという意味ではありません。教える側・指導する側が「誤答」や不適切な解答例を提示しているようでは話になりませんから、どのような教材を用いてどういう解答例を提示し、それによって一般的に何を生徒・受講者に伝えようとしているのか、それらの検討・準備には何時間あっても足りません。

しかし、しばしば教える側に忘れられがちな問題は、「生徒・受講者の側(こちらが大切です)には、解答に要する時間も字数も制限されている」という単純な事実です。この観点を欠いたいかなる「指導」も無効です。たいそうに言うと、時間性(制限時間内に必要十分な解答を書くこと)、空間性(制限字数内や解答枠内で必要十分な解答を書くこと)という視点を欠いた授業・講義では、最終的には受講者の役に立たないということです。これらのことについて「(後は)過去問で練習を繰り返すことだ」といった安易な指導で終わっていませんか?

かつて私が「狭い解答欄に正しい答えを速く書けるようになるには、何をどう学習すべきか」という趣旨の短文を受験生向け小冊子に掲載したところ、それを読んだある方が「大事なことは狭い解答欄などではない」という批判を私が読まないような別冊子で(笑)掲載していらっしゃるのをたまたま目にしたことがありました。もちろん私も、時間性・空間性だけが大切だなどとはまったく思いません。しかし、受験生のための授業・講義であるという当たり前のことに想いを馳せれば、本文内容の「論理的な解説」や自身の解答例の「本質」論ばかりで満足せず、受験生にとって切実な解答時間や解答欄といった物理的・外在的条件にも十分な配慮が必要だとわかるでしょう。それは教える側が苦闘するに足る、大切な教授課題のひとつなのです。

なお、ここに掲載した「解答例」は、当サイト管理者(中野芳樹)が、講義・講演等における教材・資料として作成してきた、上記のような趣旨における「解答例」の旧ヴァージョンであり、理想的完成版とはかぎらないことをご承知おきください。少しずつ追加・改訂し続けます。

また、個人が勉学・教育のために参照されることは結構ですが、無断での配布・流用はお断りします。